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自分で家を作って、自立した人生へ。あなたはまだ知らない自分の能力を発揮できるんです/いえづくり教習所 中宏文

2015.05.07

家は自分で作れる時代。

みなさんは20代で大きな一軒家を建てて、2000万円の借金を40年間かけて返しますか?それとも250万円の小さな家を一括で払って、その生活で何が必要なのか考えて生きますか?

いえづくり教習所

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20歳になったら家をつくろう。

普通の感覚だと意味もわからないこのキャッチコピーを投げかけるのは、高知県で建築設計事務所を営む一級建築士の中宏文さんです。

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いえづくり教習所とは、初心者の方を対象にいえづくりに必要な建築技術と大工技術を身につける実践的なものでして、最近ではDIY(専門的な知識を持っていない人が何かを作ったりすること)で家を作ったりということが増えてきていると思うんです。それはすごくいい流れだと思うんですが、割と自己流でやっていたり、合法的ではないものが多いんです。仮にそのような建物が隣の建物を壊して大きな問題になったらそのいい流れがストップしてしまうじゃないですか。それはあまり良くないなと思っていて、そういうスモールハウスのムーブメントを作るんであれば、合法的なもので小さくて過ごしやすいものを広めたいと思って活動し始めました。

このような活動を始められたきっかけとかはあるんですか?
 

僕自身、建築の学校を出て、設計の仕事をずっとやってたんですが、30代の前にその仕事を辞めて、高知に帰ってきたんです。その後、雇用能力開発機構という団体の住宅リフォーム課というところで失業保険をもらいながら関わっていて、そこで大工技術を学んだんですね。それがすごく面白くて、大工技能士の資格を取って、お好み焼きやさんの設計の仕事をもらったんです。それの設計だけじゃなく、工事も請け負って、覚えたての技術でやってみようと思ったんです。そこで、木材とかの仕入れ方も知らずに全てホームセンターとかで買ったので、結局50万円の赤字を出してしまったんですね。その失敗を経て、色々と勉強して、次からは赤字を出せるようになったんですね。そこから、ちゃんとした技術と手順とそこそこの技術があったら、リフォームの仕事ってできるなっていう感覚が自分自身の実感としてあるんですね。そういうのもあって、初心者でもそれなりの仕事ができるなと思ったんです。それで仕事がないといっている若い方とかもぜひやってみたらいいなと思っていたんです。

そうなんですね!僕もいえづくりとか自分がやるなんて無理無理って思ってました。
 

そうですよね。でも、しっかり抑えることを抑えればプロには到底かなわないけど普通に住める程度の家なら立てることが可能ですよ。僕が雇用能力開発機構にいる時に、若い人で能力ある人がたくさんいるのに仕事がないっていう現状があって、一方でリフォームとか仕事できることがたくさんあるのに、ここの授業自体があんまり実践的でなかったんですよ。教えてもその人たちがお金にすることができない授業が多かったんです。そこのギャップもすごく感じて実践的なスクールみたいなのがあったら実際に働ける仕事に結びつくなと思たのもあります。

てな感じでこの8月に

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第一回のいえづくり教習所を企画しちゃったらしいんです!しかも、定員12名のところすでに20名を超える募集があって、定員も埋まったらしい…すごすぎる笑

しっかりとしたニーズもあるってことなんですね!

ちなみにこんな動画も作ってあげられています。ムービーの技術までがすごい…

ローンという縛りが自分自身で考える時間を奪っている

社会とかに与えられてたこうあるべきみたいなレールがあって、こう生きるべきと決められているようで、昔はそれからずれるとバッシングされたりしてましたよね。でも今はそのレールから外れて大成功する人が増えたりしてきて、レールに何にも考えずに乗っている人の方が何にも考えていない人やというふうに見られたりして、いえづくりでも同じように言えるとおもいます。大手メーカーが作る家を多額のローンを組んで作っていたのが、自分で考えて自分が本当にいいと思ったよさを追求する人がじわじわと増え始めているとおもいますね。そうすると、そこにもいえづくり教習所とかも繋がっていると思うし、
家族と一緒にいる人やローンを組んでる人とかがそういう縛りがなくなったときに自分の時間ができたらすごく自分のクリエイティブな部分を発揮できると思うんですよね。だからちっちゃな家に住んで節約しようではなく、ちっちゃな家にすんで自分の能力を開発してお金儲けができる人が増えて欲しいんですね。会社に入っても、儲けた分の半分以上を搾取されて、リアルなお金っていうのがないんですね。だから、いかに考える時間を増やすか、活動する時間を増やすかってことが大事かなって考えています。

これって、本当に住まいだけではなく教育や就活とか社会に溢れるいろんな概念の中に流れているものなんだと思います。中さんの住まいから考え、住まいのあり方を変えることで考える人を増やして、自分で生活を作っていく人を増やしたいという想いに僕も大きく賛同ですね。

一番のテーマは自立

若いか、年を取っているかは関係なく自立している人を増やしたいと思っています。自立したら必ず考えて生きるようになる人が増えて社会もよくなるんではないかと思うんです。与えられた価値観だけではなく、自らつくる価値観や経済的な自立。それには考えて生きる人を増やすことが必要だと思うんです。そうしたら、自分自身がもっともっと能力を持っていることに気がつくと思うんです。そんな人を増やしたいなと考えています。

教習所の先にあるもの

今回の教習所をやってみないとわからないですが、このノウハウを将来的にはカリキュラム化していえづくり教習所を全国に広めたいと思っています。これを誰でも真似できるような形を作って、これを教える人を増やしたいと思っているんです。そうすることで仕事を作ったり、自分の家をつくれる人が増えたらいいなと思っています。あと、今回の合宿で作った家とかをDIY合宿所みたいな感じにしたいですね。自分から何かやっていこうと思った人たちが集まるそんな空間ができたら面白いと思いませんか?

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淡々と話をしてくれる中さんの目はすごく力強く未来をみているようで、僕自身も話を聞いていてとてもワクワクするような話でした。夏の合宿には是非とも密着取材をさせて貰って、どんなことが起こっていくのが僕自身も発信していきたいと思っているのでお楽しみに!また、8月2日には住まいに関する講演会的なイベントを企画されているので、そちらも広報が始まったら是非とも参加してみてください。住まいに関して考えるキッカケがもらえること間違い無し!

自分の生きていく場を自分自身で考えて作っていくことがこれからは求められる時代に入ってくると思います。住まいのトータルコーディネート。自分で自分の家をつくる。そんなのが当たり前の時代になったら面白いですよね!

 

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